フラスコ出し フラスコ出し フラスコ出し フラスコ出し フラスコ出し フラスコ出し フラスコ出し
フラスコ出し フラスコ出し奮闘記

平成14年2月22日にパフィオペディルムのフラスコ苗を購入しました。過去にもフラスコ出しを経験していますが、上手くいったり上手くいかなかったりと安定していませんでした。今回はフラスコ出しのHPを参考にしながら、新しい試み(寒天のまま鉢に植え込む方法)で挑戦することとしました。
<2月22日 フラスコ購入>
○mastersianum`Pinecrest` × Amanda `Joyance`
 交配親として名高い赤色整形品種アマンダに、原種マスターシアナムの優良個体を交配した、とても珍しい交配です。
○malipoeナ不安ながら、他のフラスコと同じように植替えすることとしました。
<2月25日 プラ鉢への植替え>
・フラスコに水を一杯入れて、カナヅチでフラスコの底の角を軽くたたき割る。
 そして、株に傷をつけないように慎重にガラスの破片を取っていく。
バケツにオーソサイド800倍の希釈液をつくり、その中に30秒間、寒天のまま消毒液に漬けます。
・プラ鉢の底にセラトンを入れ、寒天のまま鉢に入れ4〜5分乾かします。
 (セラトンは
サプライコントロール社で販売している)ミックスコンポスト(セラトン3 醗酵バーク4 焼赤玉2 セラミック原石1)を鉢の寒天の上から入れて、鉢毎、水に漬けミックスコンポストの粉末を流し、最後にオーソサイド800倍の希釈液を上からかける。
・CPの置き場所は、昼間は最高が20度前後の棚下で、遮光率は7080%とし、夜間は最高が18度前後の温度が確保できる棚の上とした。
左手前は
mastersianum`Pinecrest`  ×  Amanda`Joyance`

右奥は
malipoense`Kayoko`  × arumeniacum `NiisatoMoon`

右手前と左奥の対角線は
Norito Hasegawa`Happy Kayoko` × con-cobellatulum`Maki's Spotts`

mastersianum`Pinecrest`
×
Amanda `Joyance`
malipoense`Kayoko`  
×
arumeniacum `Niisato Moon`
Norito Hasegawa`Happy Kayoko`
×
con-cobellatulum `Maki's Spotts`

<2月28日 植替え後 4日目>
・一部のCP苗の葉先が黒くなってきたので、患部を切り取ってマンネブダイセンを水で練ったペーストをつける。mastersianum`Pinecrest` × Amanda `Joyance`が一番弱いようだ。気温が高くなりはじめたため、水耕栽培の枠上にCPを置くこととした。
ココなら、湿度も確保でき暑さも少しは避けられそうです
<3月9日 13日目>
mastersianum`Pinecrest` × Amanda `Joyance`は依然として、苗の葉先が黒くなり、止まらない。比較的、大きい苗は症状が出ていない。約50%くらいの株に症状が出ている。malipoense`Kayoko` × arumeniacum`Niisato Moon`Norito Hasegawa`Happy Kayoko` ×
  con-cobellatulum`Maki's Spotts`
は比較的強く5〜10%程度である。
・mastersianum`Pinecrest` × Amanda `Joyance`は、他のCPより葉の肉厚が薄いせいか、フラスコから出したときの環境の変化で痛みやすく症状が出やすいのか?
 生理的な現象と思われるが、念のため苗の葉先が黒くなったところは、繰り返し切り取ってマンネブダイセンを水で練ったペーストを根気良くつける。
画像をクリックすると、患部の拡大写真でご覧になれます。
3月20日 24日目>
・CPを通常の栽培環境へと移動した。遮光率は45%(14時以降の西日は弱くした)
3月24日 1カ月目>
・1ケ月経過し、順化は完了(フラスコ内環境から自然環境へなれる)したものと考えられる。ここで、寒天培地の役目も終わったのではないかと思い、ミックスコンポストを取り除いてみることにした。
CPの寒天の状態を確認するが、フラスコ出ししたときの状態(寒天の量)から全然減っていない。これは、培地の硬さ(培地作成時の寒天の量が多い)によるものと思われるが、1カ月経過し、これからもっと気温が上昇してくると培地も腐敗等してくると思われ寒天を取ることとした。(現時点では、腐敗はしていない)
慎重にミックスコンポストを取り、寒天がついたままの培地を手のひらに乗せて、水道水の水圧を調整しながら慎重に寒天を少しずつ落としていく根が絡み合っているので、根鉢の状態のままとなっている。
・現時点の苗の生存率は100%です。根の状態も元気です。
・オーソサイド800倍の希釈液に30秒 ⇒ 根鉢のまま消毒液に漬ける。
・プラ鉢の底にセラトンを入れ、根鉢のまま培地に植え込む。
・ミックスコンポストを鉢の上から入れていく。ミックスコンポストを入れながらプラ鉢の横を軽く叩きながらミックスコンポストを鉢内へと詰めていく。
・CPの置き場所は遮光率45%の通常の成株と場所(12時以降の日差しは弱くなるように調整した)
朝日が当たり、12時以降の日差しは弱くなるように調整
4月3日 38目>
  通常よりは薄めの液肥(ミネハグリーン)を潅水とともに、与えました。葉先が黒くなっていた生理現象も止まり始めました。寒天を取り除いて以降、マンネブダイセンを水で練ったペーストは付けていせん。生理現象が止まったのは、苗が環境に慣れたからか、寒天を取り除いたからか因果関係は不明です。
4月30日 2ケ月目>
 気温の上昇とともに成長も進んでいます。フラスコから出した時、2枚葉だったのも3枚目が元気に伸び始めいてます。
<5月16日 購入>
sanderianum `Maki` X self(1フラスコ)
 サンデリアナムの苗は大量に出回った`ヤコブス・リーダー`のセルフ苗が間違っていたことから、現状では本当のサンデリアナムのセルフあるいはシブリング苗は非常に少ない。この苗は優良個体のセルフ苗で貴重。
○Yerba Baena`White Cap` x  Psyche`Taka`B/CSA (2フラスコ)
 白花整形花を狙った交配。両親の特徴から大型で優秀な整形花を期待。(1フラスコはサービスで頂きました)
<5月18日 2日間順化後、植込み
殺菌消毒 乾燥 寒天のまま植込み
<5月25日 緊急植替え実施
 Yerba Baena`White Cap` x  Psyche`Taka`B/CSAが、フラスコ出しの時に数本の苗の葉が薄茶色に変色(上記の中下段の画像をクリック)していたのを病気で無い為、そのままにして、植え込んでいたら、株全体に広がり数本駄目になりました。
そこで、緊急に駄目になった苗を引き抜くと同時に寒天を落とし、オーソサイド800倍の希釈液で消毒し植替えました。
 ついでに、sanderianum `Maki` X selfも同様に植替えました。フラスコの中では病気にかかってなくても、弱っていれば最初から取り除いた方が、後々が面倒にならないようです。今回のフラスコ苗については、経過を観察していった様が良いようです。

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その後の経過