Q&Aコーナー
1 水耕栽培で、使用する水はどのくらいの周期で取り替えていますか。
冬場の現在は、約二週間毎に水槽の水を交換しています。水槽内は一ヶ月程度の周期でブラシ等を使用しながら清掃しています。春から夏場の現在は、約一週間毎に水槽の水を交換すると同時に、水槽内はブラシ等を使用しながら清掃しています。(藻は、ある程度発生しても、水はろ過しながら循環しており、酸素を供給したりバクテリアの発生により水が腐るとかはないようです。)
Q2 水耕栽培の水の取替える場合の労力はどのくらいでしょうか。
水の取替えは、水道水の蛇口ホースを水槽に入れながら、排水側のシャワーの栓を外すことで簡単に行えます。10分程度の入替作業です。実に簡単な作業です。夏場と冬場の水の入替周期は少し変わってくるかと思います。水耕栽培のコーナー参照
Q3 水瓶の水は周期的に交換しているのでしょうか。
水瓶の中には、ヤシガラ活性炭を入れていますので、汚れは殆どありません。1週間に一度くらい自然に無くなった分量だけ水を追加するだけです。
Q4 冬場は水瓶の中の水温が低くなるのではないでしょうか。
水瓶は平成13年の夏場から使用していますので、本格的な冬場では実験していませんので何ともお答えできませんが、11月(外気温が3度くらい)でも水温は最低18度です。今の所、水温が極端に低くなるような問題は出ていません。
Q5 カルキを取るための除去剤によりPhrag. caudatum ver.gigaunteum の葉の一部分が真っ白く脱色したとなっていますが、その後はどうなったのでしょうか。
カルキ除去剤はすぐ中止しました。白く脱色していた葉は、全て緑色になりました。
Q6 エピデンドラムの栽培で、水遣りは三月から六月まで必要あるのでしょうか?来年綺麗な花を咲かせるには、今からどの様に育てれば良いのでしょうか?
エピデンドラムは基本的にカトレアが産地の中央アメリカなどです。したがって、栽培もカトレアに準じます。但し,私のホームページのエピデンドラムの様に竹の様なバルブ(茎)のものやカトレアの様にバルブが太いものまであります。ホームページのその他の洋ランのDinema.puruburibon(ディネマ.プルブリボン)も最近までは、エピデンドラムとして扱われていました。数センチから一メートルとかなり、容姿が異なるくらい幅のある洋ランです。
いずれにしても、成長(根や芽が元気良く伸長している)しているときには水も肥料も充分に与えることが基本です。
只、注意していただきたいのは、プレゼント(街の花やさん)で貰ったり買ったりしたランなどは、ホームページでもお知らせしています様に化粧鉢やその鉢の中にビニールの鉢のまま植えてあったり、ランが好む環境になっていません。
24時間、湿気がある状態も考えものです。乾いたら一日くらい間を取ってから水をやるといったものが必要です。目安は、鉢の中に割り箸を刺しておいて、鉢の中の乾き具合を確かめながら水をやるのも良いかと思います。
Q7 はじめまして。 先日、初めてお店で胡蝶蘭を購入しました。買った時から、きれいな花を咲かしているのですが、根が鉢からはみ出ていて、その根の部分が枯れかかっていたので、もっと大きめの鉢にかえようようと思い取り出してみた所、鉢の底の根の部分か数箇所腐ってる様な感じになっていて小さな虫がいたのですが、どうすれば良いのでしょうか?この蘭をどうにか生き返らせる良い対策があれば教えて下さい。 外国より
ホームページにも紹介していますように、多くの洋ランは元々、木の上に根が剥き出しで木の皮にへばり付いているものです。そして、一日に1回ぐらいスコールが来るか、濃い霧が立ち込めるよう環境にあります。根にも寿命があります。何年持つかといわれれば、確実な回答は出来ませんが環境の差にもよりますが、一年や二年くらいで寿命ということにはならないと思います。
えりさんが育てている胡蝶蘭の根が枯れているのは@乾燥しすぎ(鉢のなかではなく空気中が乾燥)A寿命で枯れる B株が元気が無く枯れかかっている(この場合、葉が最初に黄色くなったりして元気がなくなってきます) この何れかと思いますが、根が鉢の外に出ることそのものにはなんら問題はありません。大きめの鉢は良くありません。かえって、何時までも鉢の中が湿気を帯びた状態で、環境的にも良くありません。水草ならいざ知らず、地上の植物なら窒息状態になります。もちろん水草も水中に溶け込んでいる酸素は必要です。適材適所という言葉がありますが、植物も株の大きさにマッチした入れ物が必要でしょう。お店で販売しているものは鉢が化粧鉢だったり、鉢の中にプラスチックの鉢がさらに入っていたりと本来、気根と呼ばれるように、ランの根は、空気を好みます。
胡蝶蘭やカトレア・バンダなどは根が太くなっています。充分な水分が根にも蓄えられ少々の乾燥にも絶えられるようになっいています。 化粧鉢にミズゴケでは、窒息してしまいます。プロでも、化粧鉢では育てていませんし、上手に育てることは至難の技と思います。お部屋の雰囲気に合わせて、化粧鉢にこだわる方ならホームページのように木の大きめのチップを入れて育てると根も株も元気になります。少々の水遣りが多くなったとしても失敗はありません。
小さな虫ですが、無視して下さいとは言えませんので、どんな形の虫でしょうか?
外国から輸入するとき、小さなマイマイ(かたつむり)が入ってくることはあります。新しい根を好んで食べるようです。
枯れている根は、枯れている部分のギリギリ近くのところで、切ると良いかと思います。少し、乾燥状態(1〜2週間水をやらないで15〜20度近くの温度環境)で霧吹きを一日1〜2回程度葉にかけると新しい根が出始めると思います。水を控えるというのは、植物の本能を引き出すことのようです。砂漠の草は何十メートルも根を伸ばし、水を求めるといわれています。
鉢や鉢の中、小さな虫がどんなものか、そして、マンションとかのランがおかれている環境等、お知らせ頂くとそれによって対処方法も変わるかと思います。
洋蘭は大変簡単です。お便りをお待ちしております。
Q8 私は2年前Disaを水耕栽培していますが根腐れを起こす株が多く困っています、水温は夏でも冷却装置を使い15℃に保ち、熱帯魚用の濾過機(噴出流量9L/分)で井戸水を使って循環させています、Disaは地中に球根が出来るのですが、葉が黄色くなり始めると根が腐れ始め、根際からポロリと折れてしまいます、流水で感染するような事はありません、
何か良い薬又は対策はないでしょうかお尋ねします。
Disaですが、私は栽培した事が無いのですが、書籍をみると秋以降の休眠期に入ったら、地上部の葉は枯死すると書いてあります。この休眠期との因果関係かは良く分かりませんが、私が水耕栽培しているフラグミは冬場でも少しずつ成長しています。
後考えられる原因は、循環している水の中への酸素の供給が少ないのかも知れません。私の場合は、鉢の下へエアーのパイプを配置しています。又,酸性を好むとも著書に書いてあります。雨水が良いようです。
参考にならないかとは思いますが、とりあえずご返事まで
Q9 初心者ですがカトレアの栽培方法について、教えて頂きたいと思います。
洋ラン栽培の中でも、カトレアの栽培は比較的にやさしい方に入ります。
コツは、あまり可愛がらない事です。人間と一緒で、常に気配りはしても過保護は結果が良くない様です。
育て方の参考になる本はNHK出版の「NHKの趣味の園芸:作業12ケ月」が大変わかりやすいと思います。
「温室がある場合」と「温室がない場合」で書いてありますので、初心者の方にもやさしい本だと思います。
これからの栽培のポイントですが

<温度>
  25度前後が理想的ですが、無理な場合は風通しの良い場所が良いです。10月頃(最低温度が12〜15度になる頃)までは、屋外(庭やベランダ)での管理が理想ですが、それが無理な場合は、南側のレースのカーテン越しで結構です。留守の時でも窓は開けられれば、理想的です。(昼間は留守で、開けられない場合は、夜間だけでも、極力ベンンダに出すとかの工夫が必要です。)

<日光>
 屋外は50%前後の遮光が必要です。直接日光が当たると葉焼けを起こします。室内は、南側のレースのカーテン越しが理想です。室内栽培は、光が一方方向からしか当たりませんので、株が一方方向に曲がってしまいます。定期的に鉢ごと回転させて、光が均一に当たるようにします。

<水>
鉢の中が乾いてから、一日おいてからたっぷりやる様にしてください。いつも鉢の中が、湿っていたら根が腐ります。割り箸を鉢の中に一本刺しておいて、乾き具合を確認されると良いかと思います。(バルブの中に水を蓄えていますので、乾燥には強いです)
成長中の株は、乾燥が速いですが、株が完成している場合は芽や根の成長も止まっていますので、鉢の中の乾きは遅いと思います。

<肥料>
 これからは、暑くなりますので固形肥料をやる必要はありません。やってもハイポネックスなどの液肥(園芸店にあります)を規定の倍数より、もっと薄めにして水遣りの時に与えてください。(1000倍の場合 ⇒2000倍とか)
株が完成している場合は、花のシースとかも完成していますので、もうやる必要がありません。
10 初めてお便りしますデンドロビュームはある一定期間寒気に当てないと花が咲かないと聞きましたが、どの程度の期間外の環境に当てればいいのでしょうか。
デンドロビュームは、全てが低温にあてなければならない訳ではありません。
分類したら@ノビル系(日本・インド・ニューギニアの範囲が産地) Aデンファレ系(インドネシア・オーストラリアの赤道付近ガ産地) Bキンギアナム系(オーストラリアが産地) Cその他(交配種含む、その他の品種)と4つに大別されます。
その中で、低温処理等が必要なものは、@、B及びCの一部です。Aは低温に弱くハワイやタイなどの赤道直下の熱帯地方で良くレイや切花としての生産が盛んなようです。
低温処理等が必要なものは、日本のような四季がある環境にあっているいるので、特段温室が無くても栽培が簡単と言えます。Cの中には、日本の夏場は暑すぎてクーラーの中で栽培しなければ育たないようなものが一部あります。

花を咲かせる為の管理方法は以下の通りです。
ア、春〜初冬まで、十分直射日光等によく当てる。(@、B及びCの一部は、十分直射日光で栽培するが、その他は直射下では葉焼け障害が出る)
イ、春からは良く肥料等を与え成長を施し、9月以降は肥料を与えない。(ほぼ全部に共通)
ウ、晩秋から初冬にかけ、朝方の温度で5度くらいに2〜3週間あてる。(@、B及びCの一部)
エ、低温処理の期間は、水遣りを控えめにする(霧吹き程度) 。(@、B及びCの一部)
*アウエの処理を行った場合、葉っぱやバルブが黄色くなり、バルブはシワがよりますが、株がそんな状態にならないと花芽は分化しません。

現在、デンドロビュームをお持ちのものがどう言ったグループに属するを見極めるのが、先ず必要です。それにより、低温処理が必要又は不必要になります。
もし、お問合せのデンドロビュームの名前や写真等が分かりましたら、お知らせ下さい。どのグループに属するかお調べします。
11 3月にスペシアムキンギアナムが咲き終わりました。どの辺りから切ればいいのでしょうか。風とおしを良くするために,4,5本,根本から切ったのですが,これで良かったのでしょうか?また,咲き終わった茎の葉の上部の球根状の部分から根が生えてきたのですが,どうしてでしょうか,また,どのように対応すれば良いのでしょうか?よろしくお教えください。
ふらっふぃー さま

デンドロビューウムは、花が終わっても茎は切りません。
この茎はバルブと呼びますが、水分や栄養を蓄える貯蔵庫のようなもので、翌年の新芽が出るときに大切になってきます。
2〜3年は、枯れませんので切りません。
枯れる前(役目が終わりに近づいた時)には、自然にシワが入り、色が枯れたようになってきます。その時になったら、初めて切ります。
自然に枯れるまでは、切らないで下さい。

葉の付け根から根が出てくる。(芽も出ているのでは)
これは、デンドロビューウム特有の高芽と言います。
本来は、花になるものが新芽となって出てくるものです。
これは、肥料を遅くまでやったり、低温処理の日数が少なかったり、日光不足などになると、花が咲く芽が新芽になります。
もし、新芽が出た場合は一年くらい、そのままにして苗が大きくなってからバルブから外して、別の鉢に植えて下さい。

スペシアムキンギアナムは、良く乾燥させバルブにシワがよるくらいにすると、花が良く咲くといいます。

低温処理とは、花が咲くための条件の一つですが、デンドロビューウムの多くは、一定期間について低温や乾燥状態にしないと、花芽が分化しません。
通常、初霜が降るくらいの気温になるまでは、部屋に取り込みません。

書店にデンドロビュームの育て方の本がありますので、それに詳しく載っています。
12 デンドロビュームファレノプシスの育て方について
デンドロビュームファレノプシス(通称:デンファレ)は、ニューギニアとかの高温多湿の環境にあり、比較的に日当たりの良い木の上で生育します。木に根だけでへばり付いていています。
このことから、高温・多湿・日光・空気(風通しの良い)を好むランです。
日本の寒らんや春らんとは、反対の環境を好みます。

ただ、日光は好んでも日中の強い日差しは、木陰になるような所を選んで生育しています。(日本の夏以外の日差しは弱いですから、直射日光に近い薄いカーテン越しの光くらいは最低必要)

栽培方法は

 @水はけの良い植え込み材料(ミズゴケやバーク)を使用する
 A鉢は素焼き鉢や木枠のバスケット等が良い
 B温度が高い季節は、水を好む(丁度、成長期となる)
 C肥料を好む(芽が伸びている梅雨明けくらいまでは、月一回周期で
   置き肥をやる)水遣りの時に、薄い液肥をやっても良い。
 D梅雨から秋(野外気温が15度以上)までは、野外へ出す。
 E日光は梅雨明け前から室内に入れるまで45%くらいの遮光が必   
  要となる。
 F水遣りは、乾いたらやる(鉢の中が乾かない内に続けてやらない)

以上が基本的な栽培方法です。
13 カトレアの新芽が腐るので困っています。
ベンレートの濃い液を塗っても効果があったりなかったりです、考えた末にマイシン液を薄めて塗ったら少し効果があったように見受けられました、ほかに方法があれば教えて頂ければ助かります。
新芽が腐るということですが、疫病・フザリューム菌・菌核病・軟腐病とかにより腐敗します。
菌の種類により、使用する薬剤も違ってきます。
菌の確認には、腐敗した部分を切り取り、切った傷口を水につけて確認する方法があります。
 
@水に着けた傷口から汚白色〜褐白色の汁が流れる ⇒ 軟腐病などの細菌が原因
 予防剤⇒銅殺菌剤やビスダイセン  治療剤⇒マイシンS・アグレプトマイシンなどの抗生物質殺菌剤
 *マイシンSは、使用過多で薬害が出ます(葉の黄化や花の奇形など)
 
A水に着けた傷口からは汚白色〜褐白色の汁は出ない ⇒ 疫病・フザリューム菌・菌核病が原因
 予防剤⇒銅殺菌剤や有機硫黄殺菌剤・有機塩素殺菌剤  治療剤⇒アリエッティやサンドファン剤など
 
ベンレートは、薬瓶のラベルに説明してある軟腐病には効果が無いようです。
マイシンが効果があったようですので、お問い合わせの内容から軟腐病と推測されます。
軟腐病は感染率が高いので、清潔にすることが大切です。
鉢は、高温で焼いたもの以外は一度使用されたのは、再使用されない方が良いと思います。
また、夏場の高温時に発生しますので、風通しを良くする事も大切と思います。
 発生した場合は、治療するしかありませんが、日頃からの予防が一番です。
 
予防と風通しに努める事が一番大切と思います。また、新芽の成長期は葉の中に水が溜まりますので、
水掛の後は、株を逆さまにして溜まった水を取ることも大切です。
 
それと、数年間新芽が腐敗するようであれば、ウィルスの可能性もあります。その場合は、モザイク状の黒い
病斑が見られ、葉も萎縮したりしますので、すぐわかります。軟腐病とかならモザイク状に黒くなりません。
広範囲の大きな腐敗の病斑となります。
 
写真とかを送って頂ければ、もう少し的確な判断も可能かと思います。
14
楽しくHP拝見させてもらいました。私もフラグミを育てているので、水耕栽培には興味を持ちました。育てているといっても今年の東京ドームで購入したばかりの初心者ですが・・・そこで、質問なのですが、コンポストはどのような物を使用しているのでしょうか?また、水耕栽培にはどのようなコンポストを使用しているのでしょうか?
基本的には、パフィオに使用しているミックスコンポストをベースにしております。
以下のもので、宜しいかと思います。
@ボラ土/軽石 Aバーク(ネオソフロン) Bオーキッド・ベース Cハイドロボール D焼赤玉土 Fゼオライト
但し、観葉植物の水耕栽培に使用されているハイドロボールだけでも良いと考えられますが、肥料分が鉢内に留保されないので、バークを入れた方が生育も良いかと考えます。
それと根腐れ防止としてオーキッドベースやゼオライトを入れるようにしています。



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