オーキッド・ペース オーキッド・ペース オーキッド・ペース オーキッドベース オーキッドベース オーキッドベース オーキッドベース
オーキッド・ペース オーキッド・ペース
オーキッド・ベースを使用したフラスコ苗の生育効果は、この一年間で満足のいく結果となりました。熊本洋らん会会員のフラスコ出し苗(bellatulum var. album)の比較でも「会員のフラスコ出し3年苗」と「私のオーキッド・ベースによる8カ月苗」は私の苗の方が大きく育っていました。生育環境等の違いもありますが、単純比較では4倍の差となっています。(熊本洋らん会会員の温室は、比較的高温で育つポリアンサ亜属のロス系を専門に育てている)
しかし、コンポストはミズゴケ・ボラ土・焼赤玉土・セラミック原石・そしてオーキド・ペースと愛好家を始めとする方の努力により、ランに最っとも適したコンポストが発表されています。
本来、ランの原産地にあるコンポストが最適なのでしょうが、自然界のコンポストよりも、人間の手により生成されたコンポストの方が勝る事もあります。極端な話しとして、寒天培養地は代表的な例でしょう。飛躍し過ぎかも知れませんが、未来のランはフラスコの中で咲いている。そんな時代が来るかも知れません。既にマンションとかのガーデニングはガラス容器の中に土を使わず小さな庭を再現しています。
今回は、オーキッド・ベースとベーシックなミズゴケそして、ミックスコンポスト等を徹底的に比較してみる事としました。
7月2日 にフラスコ出しした苗を植え替え
  フラスコ出しを行って8カ月が経過し、順調に成長し鉢内が狭くなったことから、鉢上げを行いました。
Paph.Brachy Stew(Bella Lucia`Gohma`x ang-thong album`Yen`)×sib
Paph.Domenica`Toki` × S.Gratrix`Toki`BM/JOGA
平成14年11月16日福岡国際らん展で外国の業者よりフラスコで購入
Paph.niveum × sib(71491 × "topper")
3月4日 順化開始
購入時より、フラスコのまま温室内に3ケ月間、そのままにしていましたが気候が安定してきたことにより、フラスコ出しをする事としました。
3月9日 フラスコ出し>
Paph.niveum×sibのフラスコ フラスコ内に水を入れる フラスコをビニール袋に入れ、金槌等でフラスコの下を割る
約30秒オーソサイド800倍で消毒
(寒天倍地は、流水で落とすと簡単)
〜5分新聞紙上で乾燥
(根を外す時は慎重に)
 フラスコ出しから8カ月目のBrachy Stew

コンポストは以下のものを用意し、単用又はミックスして使用した。 
ミズゴケ 日向ボラ土 焼赤玉土 セラミック原石
セラトン バーク 粒状ロックウール オーキッド・ベース

<パフィオとコンポストの組み合わせ> 
ア.Paph.Brachy Stew
イ.Paph.Domenica`Toki` × S.Gratrix`Toki`BM/JOGA
ウ.Paph.niveum × sib(71491 × "topper")
  プラスチック鉢 セラミック鉢 ミックスコンポストの鉢底以外は、全て小サイズを使用
ミズゴケ ミズゴケ単用(鉢底は日向ボラ土)
ミックスコンポスト1 バーク、日向ボラ土、焼赤玉土(2:2:1)
ミックスコンポスト2 バーク、セラミック、焼赤玉土(2:2:1)
ミックスコンポスト3 バーク、セラトン、焼赤玉土(2:2:1)
ミックスコンポスト4 バーク、オーキッド・ベース(1:1)
ミックスコンポスト5 バーク、オーキッド・ベース、ミズゴケ(2:2:1)
ミックスコンポスト6 バーク、オーキッド・ベース、粒状ロックウール(2:2:1)
オーキッド・ベース オーキッド・ベース単用(鉢底は、中サイズ使用)
約4ケ月毎の経過>
  15年3月9日 16年3月21日 12月29日 根の状態
プラスチック鉢+ミズゴケ
(Paph.niveum 苗サイズ・葉数)
1−3
6.0cm  3枚
8.8cm 4枚+中
9.5cm 4枚+中
セラミック鉢+ミズゴケ
(Paph.niveum 苗サイズ・葉数)
2−3
5.5cm  3枚
6.9cm 3枚+中
7.0cm 3枚+中
プラスチック鉢ミックスコンポスト1
(Paph.niveum 苗サイズ・葉数)
3−3
5.5cm  3枚
6.0cm 3枚+小
 
セラミック鉢ミックスコンポスト1
(Paph.niveum 苗サイズ・葉数)
4−3
7.0cm  4枚
9.1cm 4枚+中
 
プラスチック鉢+ミックスコンポスト2
(Paph.niveum 苗サイズ・葉数)
11−3
パフィオペディラム
5.4cm  4枚
10.0cm 4枚+小
9.0cm 3枚+中
セラミック鉢+ミックスコンポスト2
(Paph.niveum 苗サイズ・葉数)
5−3
5.7cm  4枚
8.2cm 4枚+小
8.4cm 4枚+小
プラスチック鉢+ミックスコンポスト3
(Paph.niveum 苗サイズ・葉数)
12−3
7.0cm 3枚+小
8.9cm 4枚+小
10.2cm 7枚
セラミック鉢+ミックスコンポスト3
(Paph.niveum 苗サイズ・葉数)
6−3
パフィオペディラム
7.0cm 3枚+小
7.3cm 3枚+小
7.4cm 5枚+中
セラミック鉢+ミックスコンポスト4
(Paph.Brachy Stew 苗サイズ・葉数)
7−1
11.0cm  4枚
12.2cm 3枚+中
13.0cm 4枚+小
セラミック鉢+ミックスコンポスト4
(Paph.Domenica 苗サイズ・葉数)
7−2
13.0cm 4枚
13.5cm 4枚+中
10.8cm 4枚+中
セラミック鉢+ミックスコンポスト4
(Paph.niveum 苗サイズ・葉数)
7−3
5.7cm  4枚
8.0cm 4枚+中
8.3cm 6枚+中
セラミック鉢ミックスコンポスト5
(Paph.Brachy Stew 苗サイズ・葉数)
8−1
8.5cm  4枚
11.5cm 4枚+中
10.5cm 3枚+中
セラミック鉢+ミックスコンポスト5
(Paph.Domenica 苗サイズ・葉数)
8−2
13.0cm 4枚+小
11.7cm 5枚+中
11.6cm 5枚+小
セラミック鉢+ミックスコンポスト5
(Paph.niveum 苗サイズ・葉数)
8−3
4.0cm 3枚+小
8.4cm 5枚+小
8.5cm 4枚+小
セラミック鉢+ミックスコンポスト6
(Paph.Brachy Stew 苗サイズ・葉数)

9−1
11.0cm 4枚+小
12.3cm 4枚+中
13.3cm 5枚+中
セラミック鉢+ミックスコンポスト6
(Paph.Domenica 苗サイズ・葉数)
9−2
8.0cm  5枚
7.8cm 4枚+小
7.8cm 34枚+中
セラミック鉢+ミックスコンポスト6
(Paph.niveum 苗サイズ・葉数)
9−3
6.0cm 3枚+中
8.4cm 4枚+小
9.4cm 5枚+中
セラミック鉢+オーキッド・ベース
(Paph.Brachy Stew 苗サイズ・葉数)

10−1
10.0cm 4枚+小
12.8cm 4枚+小
11.7cm 4枚+中
セラミック鉢オーキッド・ベース
(Paph.Domenica 苗サイズ・葉数)
10−2
10.0cm  3枚
12.3cm 4枚+中
12.2cm 4枚+小
セラミック鉢オーキッド・ベース
(Paph.niveum 苗サイズ・葉数)
10−3
4.0cm  3枚
7.7cm 3枚+中
8.4cm 4枚+中
コンポスト等の評価 セラミック鉢+ミックスコンポスト5(オーキッド・ベース+ミズゴケ)が若干ですが、一番成長が早いようです。一年後には、もっと差がハッキリと出てくるのではないかと思います。また、オーキッド・ベースを使用した場合は葉の幅が使用しない場合より広いようです。 約1年が経過しました。冬場のため成長は鈍化していますが、全体的にオーキッド・ベースを使用した場合が苗の成長が良いようです。 あえて、2年近く植え替えをしなかったのですが、ミックスコンポスト1で植えた苗は全て枯れました。また、ミズゴケに植えた苗の成生育は、良くなく依然回復していません。(ミズゴケは劣化が早いので、早めの植え替えが必要です。) 今回初めて植え替えを行い、根の状態を確認しましたが、根腐れ防止効果があるコンポストを使用した方が、根の生存率が良いようです。セラミック原石とオーキッド・ベースの根張りが良いようです。

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