ランの栽培方法 その3 | |
このページでは、植替え方法や用土とかをご紹介します。 |
<植替え編> |
項 目 | 内 容 |
植替えの適期 | 一般的に植替えに適した時期というのは、ランの花が終わって新芽が動く頃と思っていただければ間違いが無いかと思います。 新芽が動き出す頃には、新しい根も動き出すので、その頃を見計らって植えかえればランの活着も間違い無いということです。 時期は加温が出来ているか、出来ていないかにより多少の時期的なズレはあります。加温設備があると植替えは冬場でも可能になります。 |
植替え前の準備 | ハサミ等の消毒(アルコールランプによる消毒が簡単ですが、最近はビストロン−10などのウィルス用消毒液が市販されております) カイガラ虫等の除去には、使用済みの歯ブラシを準備します。 再利用する鉢や用土は熱処理したものをします。 |
病害虫等 | 鉢数も多くなると、通常は一鉢一鉢毎に管理も十分行き届きませんが、植替えの時は、一株毎に順調に育っているかの検証が出来ます。 特に通常では見えにくい部分である根の状態や地際のところなどを良く眺めると、カイガラ虫がいたりします。発見次第、歯ブラシ等を使用して駆除します。出きれば、駆除した後は消毒します。(殺虫・殺菌剤の混合液に漬けて、軽く乾かします) |
用 土 (コンポスト) |
◎着生ラン ○カトレア・デンドロビュウム等 ミズゴケを基本としています。ミズゴケは太くて長いものを用いる。バーク単用も良いようですので、試して下さい。水遣りはバークの方が周期が短くなります。極力統一した方が管理はやり易いようです。 ○バンダ等 ヘゴに着生させたりやバスケットに鉢かけや木の皮を入れたり、比較的自然に近い状態にします。肥料や水遣りは多くなります。 ◎地生ラン ○シンビジュウム・ジゴペタラム等 軽石と杉皮のフレークやバークをミックスしたコンポストで植えます。 ○パフィオペディルム・フラグミペディウム ミズゴケ単用や杉皮のフレークや軽石やバーク等をミックスしたコンポストで植えます これまでの経験では、軽石等によるミックスコンポストが順調に育つようです。 私は、以前、ミズゴケ単用で根ぐされに悩まされつづけましたが、現在では@セラトン(日向ボラ土/軽石) Aバーク(ニュージーランドバーク又はネオソフロン) Bオーキッド・ベース Cハイドロボール D焼赤玉土 E寒水石 Fゼオライト Gパーライト のミックスコンポストを使用しています。 基本の配合の割合は2:2:1:1:1:1:1:0.5くらいにしています。(ブラキやポリアンサ属は、セラトンを多めにパフィオやシグマペタラム属はバークを多めにと調整して使用します。)根や株の生育は、以前のミズゴケ単用と比較して見違える程、成長は順調です。(最近は、根腐れ防止用にオーキッドベース・ゼオライト・パーライトも混ぜています) ○その他 ミズゴケは半日前に水に付けて、ミズゴケに水を十分吸い込ませて下さい。使用する前には良く絞り込んで、ほぐしたものを使用します。 軽石等は、ふるいにかけて、良く粉を落としたものを使用します。出きれば前日に水で洗って下さい。粉が残っていると根詰まりの原因になります。 鉢やコンポストの軽石等は清潔が基本です。古いのは焼いて熱を通す等の処理を行って下さい。 |
植替えの方法 | 使用するハサミ等は一株毎の植え替え時に消毒します(たまたま病気にかかっている株にハサミを入れた後、そのまま次の株に使用した場合、伝染の恐れがあります) 根は大切ですので、折らない様に気をつけて植替えします。特にパフィオやフラグミ等は根を折ってしまうと、新しい根を出すのに苦労します。 ミズゴケはランの品種により、堅めにしたり柔らかめしたりと違ってきます。一般的にカトレアは堅め、パフィオは柔らかめに植えます。堅めは鉢内の乾き具合が早くなり、逆に柔らかめは乾きが遅くなります。 株分けする場合は、あまり小分けすると開花するまでに数年かかる事になりますので、注意して下さい。 出来れば、大株づくりに挑戦して下さい。豪華さが違います。 |
植替後の管理 | 一週間から二週間程度は、遮光下に置いて、蒸散作用の抑制を図り、株の消耗を防止します。また、水は霧吹き(シリンジ)程度にします。少し、乾き気味にすると発根が促進(水を求めて根の発生が促進される)されます。 |
、参考にされるといいかと思います。 |
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